焼成とは
下記の基本的な3種類の方法で対象物の温度と酸化をコントロールして状態を変化させることです。私たちの拠点である美濃地方は古から焼き物の産地である美濃や瀬戸が近いため物を焼く技術が世界的に見ても他の地域より特段に優れており、多くの知識やノウハウの活用が可能です。近年ではその技術は数ミクロンの焼き上がり誤差も許されない電子部品の焼成技術や特殊なガスを使用しないと焼成できない製品などに応用されています。
酸化焼成
窯の中に酸素を十分に送り込みながら焼成する方法。 燃料が完全燃焼するだけの十分な酸素がある状態で焼かれる場合の焼き方の事
十分な酸素がある状態で焼き上げる為、対象物や含まれる様々な物質が酸化し、色味や質感が変化します。酸化を利用した焼成方法の為、「酸化焼成」と呼ばれます。
炎やガスが発生しない電気窯での焼成は酸化焼成となります。
還元焼成
空気の供給を制限する焼成方法。酸素が足りない状態でいわば窒息状態で燃焼が進行する焼き方を言う
酸素の送り込みを制限することで、対象物に含まれる物質と酸素の結合を防ぎ、すでに含まれている酸素を放出することで質感や色味を変化させます。
炎を発生させるガス炉は還元焼成となります。
炭化
酸素を使わない方式で物質を低温加熱し、ガス・水・炭の3つの物質へと変化させる方法です。炭化は炭酸ガスを発生させずに、対象物質を低温による燃焼でガス化し、炭化された炭は資源活用が可能になります。
直接対象物に火をかけずに蒸し焼きのように焼成します。
下記項目の加工が可能です。項目に無い作業に関してはお問い合わせください。
こちらのページではカテゴリー別で弊社への依頼件数ランキングと、比較検討できるよう機械、作業別に評価を行っております。
※尚、評価につきましては弊社の独断ですのでご参考程度にお読みください。
機械の大きさ、ロット数量、原料により評価とは異なる結果になることもございます。
焼成の比較評価と
ランキング
電気炉
加工量:★★☆☆☆ 多量だとコスト高
価格:★★★☆☆ 中程度
安定度:★★★★★ ムラが出にくい
1,250℃までの焼成が可能です。ガス炉に比べ安定的に熱をかけられるため色むらを嫌う製品の製造に最適です。
また、昇温の温度をコントロールすることもできるため急激な温度上昇を嫌う製品などでも使用します。
ガスシャトル炉
加工量:★★☆☆☆ 多量だとコスト高
価格:★★★☆☆ 中程度
安定度:★★☆☆☆ ムラが出やすい
1,300℃までの焼成が可能です。
下から上までの温度に差異が出やすいため均一に近い焼成をしたい場合には使用しない方が良いまた、温度変化をコントロールしにくいため急激温度上昇を避けたい場合には使用しない方が良い。
メリットは一品一品違った表情を出したい場合などには最適。
試験炉
加工量:★☆☆☆☆ 少量のみ
価格:★★★★☆ 高価
安定度:★★★★☆ ムラは出にくい
数百グラム~数キロ程の少量での試験品の焼成に最適です。
炭化炉
加工量:★★☆☆☆ ガスシャトルと同等
価格:★★★☆☆ 少し割高
安定度:★★★★☆ 焼成時の容器による
対象物を炭にしたい場合に利用します。通常のガス炉でも疑似的な炭化焼成は可能ですが手間がかかる分炭化炉を使用したほうがコストは安くなります。疑似的な焼成の場合はどうしても酸素が入る隙間があり酸化してしまう恐れがありますが炭化炉では酸化のリスクをほぼなくすことが可能です。炭化製品で安定した焼き上がりが求められる場合に有効です。
ロータリーキルン
加工量:★★★★★ 大きな量可能
価格:★★☆☆☆ 炉よりは安価
安定度:★★☆☆☆ ムラが出やすい
一度に大量の製品を焼成させたい場合で且つ数百度ほどの熱をかけても問題ない場合はキルンを使うと安価に焼成させることができます。量が少ない場合は小型のキルンもご提案可能です。
お問い合わせ方法
お問合せボタンよりメールもしくは、
お電話にてご連絡くださいませ。
弊社担当者よりご連絡をさせていただき詳細の
ヒアリングをさせていただきます。
ご相談いただいた内容でお話が進められそうであれば
少量の焼成テストを実施致します。※SDS,MSDSなどが必要な場合もございます。
御見積書を発行致します。
内容と金額ともにご了承を頂けましたらご発注下さいませ。
ご注文内容の作業を実施致します。
成果物のご納品をさせていただきます。