焼成の受託加工|温度・雰囲気に合った炉を選定

FT・Fは焼成を得意とするパートナーの強みを把握し、原料と要求品質に合った先を選定・手配します。

どの炉で焼成を手配できるか

電気炉、ガス炉、ロータリーキルンなど、炉の種類ごとに得意なパートナーを把握しています。原料と要求品質に合わせて、最適な炉と先を選定します。

箱炉とロータリーキルンの外形を示すイラスト
箱炉とロータリーキルン。原料と要求品質に合う炉を選定します。

炉の種類だけでなく、原料の形と処理量から検討します

粉末を焼くのか、造粒品や成形体を焼くのかによって、原料の扱い方や炉内での置き方など、検討すべき条件が変わります。成形体は寸法・形状・個数、粉末は原料量や処理後の状態のご希望をお知らせください。

ロータリーキルンには、回転する筒の中で原料を処理する連続式の装置があり、処理時間の調整範囲も選定条件になります。一方、焼成品の形を保って処理したい場合は、その要求も炉選定の前提です。「この炉で焼いてほしい」と機種だけを決めず、材料と目的に合う方法を検討します。

参考:ノリタケ「デスクトップロータリーキルン」。一般的な技術・選定の考え方を参照しており、同社製品の仕様をFT・Fの対応能力として示すものではありません。

FT・Fは、こうした原料条件と要求品質をもとに、焼成を得意とするパートナーを選定・手配します。特定メーカーの炉を保有しているという意味ではありません。

ただし、セラミックボールの焼成は自社で行っています。そのほかの焼成も、少量であれば自社設備で対応できるものがあります。量や条件によって自社で行うかパートナーへ手配するかが変わるため、まずはご相談ください。

何℃までの焼成を相談できるか

乾燥・素焼き・本焼きから、1700℃級の高温焼成まで案件に応じて対応します。温度だけでなく、原料と要求品質を確認して焼成先を選びます。

窯の中でセラミックスを焼成するイラスト
乾燥・素焼き・本焼きから、1700℃級まで相談できます。

最高温度だけでなく、昇温・保持・冷却を確認します

焼成条件を共有するときは、到達温度だけでなく、そこまでの昇温速度、温度を保つ時間、冷却条件を分けて整理してください。時間に対する温度の変化を示すものを、温度プロファイルと呼びます。現在使っている焼成条件がある場合は、その記録や条件表が検討の手掛かりになります。

昇温、保持、冷却の各段階を示すイラスト
最高温度だけでなく、昇温・保持・冷却の条件を確認します。
温度プロファイルの模式図です。実際の温度・速度・時間や、対応可能な制御範囲を示すものではありません。

「1700℃級まで対応」という温度範囲は、すべての材料・雰囲気・保持時間を組み合わせて対応できるという意味ではありません。炉種、原料量、寸法、必要な雰囲気を含めて確認します。希望条件と許容できる条件を分けてお知らせください。

熱履歴の参考:ファインセラミックスセンター「リファサーモ」。昇温・保持・降温の条件を含めて熱履歴を扱う考え方を参考にしています。同製品をFT・Fで使用しているという主張ではありません。

焼成後に何を確認したいかも共有してください

焼成の目的が、乾燥、素焼き、本焼きのどの段階に当たるかをお知らせください。焼成後の形状、寸法、色、強度など、今回確認したい項目があれば、目標と評価方法も共有してください。実施できる評価内容や品質保証の範囲は、加工条件とあわせて確認します。

雰囲気の指定や特殊な焼成は相談できるか

酸化・還元・真空などの雰囲気指定に対応しています。黒物を焼き上げるような特殊な焼成にも対応してきました。必要な雰囲気条件を伺い、それに合う炉とパートナーを選定します。

酸化、還元、真空の焼成雰囲気を示す概念イラスト
酸化・還元・真空の雰囲気条件を確認します。実設備やガス種を示すものではありません。

「還元」「真空」は、具体的な条件も必要です

炉内の雰囲気を調整する焼成では、温度に加えて、使用するガスの種類、流量、置換の条件などが検討点になります。真空をご希望の場合は、必要な圧力条件と、それをどの工程で保ちたいかを共有してください。雰囲気の名前だけでは、必要な処理条件を特定できません。

現在のガス条件や圧力条件が分かる場合は、その条件表をお知らせください。未決定の場合は、酸化を避けたいなどの目的と、材料に関する情報からご相談ください。使用できるガス、真空度、温度との組み合わせは個別に確認します。

参考:モトヤマ「雰囲気式高速昇温電気炉」。一般的な技術・選定の考え方を参照しており、同社製品の仕様をFT・Fの対応能力として示すものではありません。

この一般的な確認項目は、FT・Fが特定のガスや真空度に対応すると約束するものではありません。必要な条件を満たせるかをパートナーへ確認してから、加工範囲を検討します。

ご相談時に確認する条件

原料名・主な成分/粉末・造粒品・成形体などの状態/原料量、寸法、個数/焼成の目的/昇温・最高温度・保持・冷却の希望/雰囲気や圧力の条件/焼成後の品質・評価方法/試作と継続加工のご希望を、分かる範囲でお知らせください。

加熱でガスが発生する可能性や、含まれる水分・バインダー、取り扱い上の注意が分かっている場合は、その情報も共有してください。SDS(安全データシート)などがあれば、材料の性質を確認する資料になります。これらを一律の非対応条件とせず、加工先での対応可否を確認します。

他社で難しいと言われた場合は、温度、雰囲気、原料量、形状のどの点が制約だったかもお知らせください。すべての条件が未確定でも、決まっている項目と未決定の項目を分けて相談できます。機密性のある成分や焼成条件は、NDAと開示範囲を確認してから共有できます。

ご相談から加工まで

原料とご希望の条件を伺って進めます。守秘やサンプルの取り扱いも、相談初期に確認できます。

STEP
ご相談・守秘の確認

相談初期からNDAを締結できます。サンプルの取り扱いを事前に取り決め、意図しない先へは提案しません。

STEP
原料と焼成条件の確認

原料、要求品質、温度、酸化・還元・真空などの雰囲気条件を伺います。

STEP
炉とパートナーの選定

炉の種類ごとの強みをもとに、必要な条件に合うパートナーを選んで手配します。

焼成の受託についてよくある質問

1700℃なら、どの雰囲気でも焼成できますか?

温度だけで対応可否は決まりません。原料、寸法・量、雰囲気、保持時間などを合わせて確認します。1700℃級という範囲を、すべての条件での保証とするものではありません。

粉末と成形体は同じ条件で相談できますか?

いずれの場合も、原料の状態と焼成の目的をお知らせください。粉末は量、成形体は寸法・形状・個数が炉選定の検討情報になります。具体的な対応可否を確認します。

焼成条件がまだ決まっていなくても相談できますか?

材料、焼成の目的、焼成後に求める状態をお知らせください。既存の温度条件や試験結果がある場合は、共有できる範囲でお寄せください。未決定の条件と分けて検討します。

真空焼成を相談するときに必要な情報は何ですか?

原料、温度、必要な圧力条件、保持時間、真空条件を保ちたい工程をお知らせください。対応する真空度と温度の組み合わせは個別に確認します。

焼成条件を秘密にしたまま相談を進められますか?

相談初期からNDAを締結できます。成分や条件の開示範囲、サンプルの取り扱いを事前に確認します。加工の検討に必要な情報も、その取り決めに沿って共有してください。

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