【簡易フロー】出発は設備の種類と湿式、乾式を把握しましょう

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粉砕する原料は明確になっているか?

粉砕前の粒度はどれくらいか?粉砕後に求める粒度はどれくらいか決まっていますか?

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粉砕方式を決定しましょう

原料によっては湿式がNGなものや逆に乾式がNGなものもあります。また、垂直型や水平型などの方式によってもボールにかかる衝撃が変わってきます。

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コンタミはどこまで許容できるか?

原料を粉砕していく中で、ボール自体もホントにごく少量ですが削れて原料の中に混じっていきます。主なボールの主成分であるアルミナやシリカなどはどれくらいまでなら混ざっても大丈夫ですか?

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ボールの種類とサイズの決定

上記の3つのポイントが大体明確になっていれば使用するボールの種類は決まってきます。後は実際に使用するボールの大きさを担当者と相談、もしくは試験によって決定しましょう。

出発は粉砕方式から使用する設備の種類と湿式、乾式を把握しましょう

湿式と乾式の違いから

原料を水分と一緒に粉砕する方式かそれとも、水分を含まず粉砕する方式かを明確にしましょう。原料の種類によっては水に濡れてしまうと性質が変わってしまうもの、乾式で温度が上がりすぎると爆発する可能のある物もありますので十分な注意と作業者への情報共有が需要です。

【丸】【三角】【四角】粉砕用のメディアの種類は様々です。用途に応じた形状を選びましょう

用途別のメディア種類

粉砕用のメディアにはボール型、磨き用の三角や異形など様々な種類があります。原料を細かくするという用途であればボール型で大丈夫です。

機械に対して適切な充填量を把握しましょう

充填率の計算でありがちなこと

基本的には機械の容量に対して40%前後の充填率をベースに調整をしていきます。ただし、kgで計算をされる場合比重によって容積は変わりますので注意が必要です。例えば1000ℓで40%の充填率だと400ℓになりますが比重の重たいボールを使用すると400kg分を充填すると容積としては200ℓ分しかないというようなことがあり得ます。
詳しくは材料によって補正値がありますのでお問い合わせください。

セラミックボールって割れるの?

注意点

ジルコニアボールやハイアルミナボールであれば割れのリスクやかけは極端に少なくなりますがその分コストも大きく上昇してしまいます。適正なボール種類選びと使用方法、ボールのサイズ選びを行うことで割れやかけのリスクは軽減できますのでオバースペックの物を使用する前に、細かくする原料に適したボール選びをオススメします。

また、ボール自体も極微量に削れて原料に混ざっていきます。
絶対に混ざってはいけない成分などを把握することも重量なボール選定の1項目です。

ボールサイズはどれくらいの物を使うとよい?

適正なボール粒径の選び方

粉砕用ボールのサイズは基本的には規格である程度大きさが決まっています。Φ数㎜程度~Φ50㎜程度まで5㎜~10㎜刻みくらいが一般的です。
サイズを選ぶポイントの一つは粉砕する原料の大きさです。投入予定の原料が大きければ多い程、ボールのサイズは大きい方がより早く小さくできますが、30㎜程度の原料を投入すると機械の中でボール同士がぶつかる衝撃も大きくなるため割れやかけのリスクも大きくなります。
また、出来上がりの粒度をどれくらいの細かさを目指しているかによってもボールのサイズが変わってきます。

これ以上調べるのは面倒だと思われた方へ