乾燥はなぜ必要?
原料などを取り扱う業界において、乾燥工程はとても重要な工程です。
水分率の変化で製品に与える影響なども変わってしまうためです。特にセラミックス業界では原料が湿ったまま焼成をすると割れなどの原因に直結してしまうため粉砕、焼成技術と共に乾燥の技術も他業界より発達しており原料の状態や乾燥時にかける温度など細かなコントロールが可能になっております。
粉体系の乾燥から、成形品の乾燥、原料自体の乾燥など色々なシチュエーションで使用可能です。
乾燥方法の比較評価と
ランキング
スプレードライヤー
加工量:★★★★★ 1t以上
価格:★★★☆☆ 量次第
乾燥具合:★★★★★ 良
大量の粉体試料を乾燥させる場合向けです。試験やテストは1tから可能ですが量が少ないと途中で集塵されてしまうので歩留まりが悪化していまいます。機械的に粉体の乾燥が得意です。ノズルの調整や変更により数十ミクロン程度の粒状に加工することも可能です。タブレットやペレットに加工する前やセラミックス原料をプレス加工する前の前処理として利用されています。
乾燥機
加工量:★★☆☆☆☆ 少量
価格:★★★☆☆ 中程度
乾燥具合:★★★★★ 良
バット式のガス乾燥機。天日干しより安定的かつ素早く乾燥をすることが可能です。粒状以上の大きさの乾燥に優れ、塊のまま乾燥させたりすることもできます。天候に左右されないため計画的に作業を進めることが可能です。
ロータリーキルン
加工量:★★★★☆ 中量以上
価格:★★★☆☆ 加工量による
乾燥具合:★★★★★ 良
一度に大量の原料を乾燥させたい場合で且つ熱をかけても問題ない場合はキルンを使うと素早く大量の試料を乾燥させることができます。乾燥機よりも作業効率がすぐれるため加工量が多い場合にはコストメリットが大きく出せます。
自然乾燥(天日、日陰)
加工量:★★☆☆☆☆ 少量
価格:★★☆☆☆ 中程度
乾燥具合:★★★★☆ 良
天日干し、一度に大量かつ安価に乾燥させることができる。天気に左右されるため急ぎではなくや納期にある程度余裕がある案件に向きます。
自然乾燥ですので5tを超えるような場合は作業効率が低下します。
フィルタープレス
加工量:★★★★☆ 中量以上
価格:★★★☆☆ 加工量による
乾燥具合:★☆☆☆☆
水を多く含んだものから大まかに水分を抜く方法。原理はぞうきんを絞って水を切るイメージです。完璧には乾燥しないので水を大量に含んでいてそのまま移動すると水を運んでいるようになりコストがかかってしまう場合に大まかに水分を切り運搬コストを下げたり、古くから粘土の乾燥などに使用されています。大量に水を含んでいる物から脱水をするような場合はメリットがあります。
フィルタープレスで脱水されたものはケーキと呼ばれ、通常は天日乾燥などを経てされに乾燥を進めます。
小型の物から大型の機械までありますが、ロット当たり数トン以上のオーダーが無い場合やスポット的なご依頼はコスト高になる可能性が高いです。
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